心の病
数時間後。

お母さんが帰ってきた。
「麻美ー。」

そう焦りながら足早に・・・。

びっくりして眠気がさめたが体を起こすのがつらかったので返事だけした。

「腕見せてみな?」

私は不安になりながら腕をまくった。

お母さんは急に泣き出す。

ごめんね。そう私は心の中で思った。

お母さんを傷つけてしまった。

「何でこんなことしちゃったの・・・」

声が震えていた。

私は答えられないままじっと傷を見つめていた。

この頃からいやなことがあればリストカットして、自分を傷つけることで自分を押し込めていた。
人に傷を隠しながら。
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