誓い。もう一度、大切な人を思って
愛する人
有希の妹が、涼を尋てきた
「…おねえちゃんのところに
行ってあげて…
もうすぐ死んじゃうの…」
「…それは、できない…
やっと、
昔のことを忘れられたから…」
「お姉ちゃん手術に失敗して…
もう…」
有希の妹の目が、
赤くなった
「ごめん…」
もう、
有希に会う勇気がない…
―――パシッ
涼の頬は赤紫色になった
「…大丈夫…
おねえちゃん…
もう見えないから…」
有希は
自分を捧げて
…黙々と
涼が隣に帰ってくるのを
待っていた…
ずっと
―――ずっと……