いつか、どこかで、誰かが望んだ永遠
 ヴァンデルテスと呼ばれる大陸の中央部に位置するアルスティリア。
 
 ハイド=ウル=アルスティリアに納められている王制国家であり、
 多数の武官と文官を抱える国として、
 軍事力、政治力と大陸内に存在する国々の中では国力が高い方だ。
 
 大陸全土に展開する新聞社の調べでは、全世界でも五指に入るとしている。
 
 そして、短いながらにも授業の展開されていた場所は、
 アルスティアの首都にある王立セントフィル学園高等部2学年D組での事。
 
 学校自体は王立という事もあり、
 アルスティリア史に名を残す有名な方々を輩出した事も加えて、
 伝統と格式のある学園なのだ。
 
 そんな優等生ばかりが集うというイメージがされがちだが、
 親の威光で入学してくる生徒も少なくはなく、
 先程、居眠りをして、魔弾の洗礼を受け、
「あーうー…。」と首の痛みで声をあげている生徒も内の一人だ。
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