“キス”のその後で…
「嫌いになった?」



「別に…」



「よかった。」



よくない。



全然よくない。



でも…



私はさっきまで伊織の腕の中にいて…



不覚にも感じてしまって…



「雅…こっち向いて。」



「……」



素直になれない私はニコッと微笑む伊織からプイッと顔を背けると、



再び夜空を仰いだ。

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