“キス”のその後で…
「好き。」



「えっ…」



「雅…好き。」



月明かりだけが照らす夜空に…



静まり返った空間にふいに響いた伊織の声。



「言って欲しかったんだろ…?」



「……」



伊織は…



私の考えてるコトなんて全てお見通しなんだね。



でも…



私は伊織の言葉に素直に頷くコトが出来なくて…



でも…



「雅…好き。」



そんな素直になれない私のコトなんて伊織には全てお見通しのようで…



ニコッと小さく微笑むと、



私の頬に触れながら唇にキスを落としてきた。

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