回る回るくるくる回る
佐『てゆーかさ、今まで黙ってたんだけど、実は俺……めっちゃ緊張してたんだよね。』


花『いや、明らかに嘘だよね?』


桂『実を言うと僕もなんだ。』


花『だから嘘つくなよ!』


桂『嘘じゃないから。僕の足元を見てご覧よ。』


花『めっちゃ佐藤君の足を蹴ってるね。』


桂『ねっ、緊張してるでしょ?』


花『ただの虐めにしか見えないのはなんでだろう。』


佐『花村君花村君、俺の左手の小指の爪も見てくれよ。』


花『凄く細かいね。』


佐『ナイーブだからな。』


花『全然関係ないと思うよ……んっ、爪が黒くなってるね。』


佐『さっき塗った。』


花『だから何!?』


桂『えっ、佐藤君そんなに緊張してたの?』


花『わかるの!?』


佐『まぁね、だけど緊張も解けて来たからようやく本来の自分が出せそうだよ。』


花『出さなくていいよ。』


桂『じゃあ、僕もそろそろ出しちゃおうかなぁ……かめはめ波。』


花『出して!』


桂『じゃあ、ここから飛び降りてよ。』


花『死んじゃいます。』


桂『そういう事言うと出せないよ。』


花『どのみち俺は見れないんだ?』


佐『おっしゃー、緊張完全に解けた。』


桂『やったね、佐藤君。これで明日からは友達がいっぱいだね。』


花『みんながどんどん離れて行くと思うのは俺だけ?』


佐『それじゃあ、今日はこれにて解散! 明日から頑張るぞー!』


桂『おー。』


花『…………』


   -----第2章‐完-----
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