回る回るくるくる回る
佐『あっ、帰って来た。』


花『はぁはぁ……っ、はぁはぁ……』


桂『ってなんでそんなに疲れてるのさ?』


花『だって障害物競争だよ? やばいじゃん。』


桂『何が? 花村君の頭が?』


花『君にだけは絶対に言われたくないです。』


桂『へぇー、そんな事言っちゃうんだ? 佐藤君佐藤君、花村君殺っちゃってくれない?』


佐『オッケー、どのくらい殺っちゃう?』


桂『6:4の割合で。』


佐『わかりません。』


桂『それでも佐藤君なの?』


佐『ベンジャミンです。』


桂『うるさい、ハゲ。そういえば花村君って一体なんの種目に出るの?』


花『(今さら!?)あー、俺はね……』


佐『はっくしょん。』


花『…………』


佐『いやー、悪い悪い。それで種目はなんだって?』


花『だから俺の種目は……』


桂『はっくしゅん。』


花『……もうやだ!』


桂『ちょっと、なんで怒ってるの? あんまり怒り過ぎると体を育てる祭が終わっちゃうよ。』


佐『あー、あるある。』


花『いや、ないから。それにまだ俺、自分の種目に出てな……』


校『それではただ今より平成――年度、第――回、体育祭の閉会式を行います。』


桂『…………』


佐『…………』


花『…………』


   -----第4章‐完-----
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