恋する勇気
放課後、

またあの高校に行かなければならなくなった。


愛里も私なんかいなくても一人で行けるくせに…


でも、あのハンカチ持ってきていた。

しかも綺麗に洗濯して。


「愛里ぃー今日も来てくれたんだー」


相変わらずイチャイチャしてるしこの二人。
それより、どっかにいるかなぁ…あの人…



「もう返しに来たんだ。しっかり泣いた?」


っていつの間に!



「昨日はありがとうございました」


私はちょっときつく言いながらハンカチを彼に渡した。


「梨華っ誰?その人」


「梨華さんの恩人の八重野です。よろしくね」



って私より先に愛里に挨拶してるしっ!


しかも恩人って…確かに間違ってはいないけど…


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