恋する勇気



歓迎会も、終わってすっかり片付けになった。

でも周りが暗くなっても、私のドキドキはおさまらなかった。


「さーて、送ってくよ、梨華ちゃん。もう暗いしね」


突っ立ってた私に、いきなり八重野さんが言って、少し冷めていた私の体を一気に暑くした。


「い…いいですよっ…家、遠いし」


そう言ったのが悪かったのだろうか。


余計に慌てて、八重野さんが言った。


「じゃ、余計にダメじゃん。ほら、送ってくよ。準備しといてね」


それだけで、すぐに片付けにもどったけど……



そんなことさせる訳にはいかないよ……


八重野さんに迷惑なんか、かけらんない……


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