嘘で隠された現実(リアル)
『Dream story』


1.窓辺に飾ったまま色褪せてく『モノ』みたいだね、僕らも。 

ソコから動かなければ、ただ色褪せてくだけだってことに気付かされた。


言葉にする勇気があれば何か1つくらいは、変わったかもしれない。

けれど手を伸ばして求めてしまえば、キミの背中さえ失いそうで…。


* 何を犠牲にしてもキミの隣で…。

幾度と願ってきたことだけど、現実〈ココ〉で生きる僕には他の何よりも、一番儚い夢物語。



2.気付けば、通り過ぎた過去の殆どが、幸せな思い出に変わっていた。

その瞬間〈トキ〉を過ごしていた当時には、心からそうは思えなかったのに。


過ぎてしまえば殆どの出来事は、良い思い出に書き換えられるのだろうか。

ならば今のこの苦しみさえも、時間〈トキ〉が解決してくれる…?


この痛みはきっと今だけのこと…。 

そう自分に言い聞かせるけど、所詮それは僕の強がりという、実現することのない夢物語。


キミを想う時間が増えるたび、思い知らされる。

『愛してる』と…。


* 繰り返し


たぶんきっと、僕は欲張りで…。

何か1つのことだけのために、全てを犠牲には出来なくて、結局諦めてしまうんだ…。

『そんなものは、ただの夢物語』だと…。
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