嘘で隠された現実(ﾘｱﾙ)

「ねぇ、判るでしょう？誰だって、自分の子どもの方が可愛いわ！私がおかしいわけじゃない！」


「おい、落ち着けよ。水月が起きたらどうする。‥今更そんなことを言うのか？第一、水月は俺達の意思でここに居るんだ。水月は悪くない。それにあの子は、俺達の期待以上にやってくれてる。そうだろ？」


「だから、判ってるって言ってるじゃない！ああ‥どうしてよ…。火月が産まれてくるって判っていたら、水月を引き取るなんてこと‥あんな早まったことはしなかったのに」


「おい、いい加減にしろよ」


「だって、そうじゃない！私は、医者に「この先子どもは産めないだろう」って言われたから‥だから…っ！」