嘘で隠された現実(リアル)
『嘘で隠された現実(リアル)』



1.恋に落ちる『きっかけ』に、模範解答なんてあるはずないけど、

優等生な答えには、きっと程遠い『きっかけ』でキミに恋をした。


始まりがどんなに些細なものであっても、それは立派に恋で、

だからこそ邪魔で隠さなければ、終わりだと気付いたんだ。


キミに恋した現実(リアル)を嘘で隠そうとすると、

積み上げなければ隠し切れないほどに、その想いが大きいことに気付いた。



*たとえ細い糸のような絆でしかなかったとしても、切れることを恐れるのは確かな想いの証。

嘘を重ねることで身動きできなくなったとしても、その絆を保てるのなら現実(リアル)を隠そうと思った。

それでいいと思っていた…。



2.簡単に育ってく想いを、隠し続けるなんて所詮は無理で、

溢れ出した想いは望まなくても、キミに届いてしまった。


キミと過ごすことで育ってきた想いを、認めてほしくて、

他の誰でもないキミだけには、否定してほしくなかった。



でもキミは僕のこの想いが、錯覚であることを望んでいたから、

今度はキミのためだけに、嘘で現実(リアル)を隠そうと決めたんだ。



*たとえもう逢えなくても僕はきっと忘れない。別の人を好きになっても、消したくない想いだから。

それだけの想いだったと、今度は認めてくれますか?時を重ねて遠い記憶になっても、色褪せたりはしない。

それくらいの想いだった…。



*今シアワセだから‥キミもそうであってほしいから、嘘で隠し続けた現実(リアル)を今、キミに告白するよ。

キミは優しすぎて残酷でもあったけど、「ありがとう」感謝してるよ。だからシアワセになって。

シアワセになろう。

たとえ路(ミチ)は違ったとしても、一緒に‥一緒に…。
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