嘘で隠された現実(リアル)
「凄いよ、彗ちゃん。朱月の曲にちゃんと合うような歌詞にしてたつもりだったけど、何か負けた気分だなぁ」


「あ‥え?」


「彗ちゃんさ、このアレンジ、歌詞に合うように意識してやってくれたでしょ?」


「そりゃ‥当たり前だろ?」

彗ちゃんは不思議そうに眉を寄せた。


「今ね、鳥肌が立っちゃった。こんなにこの歌詞が引き立つなんて、びっくりだよ。これが彗ちゃんの才能なんだね」
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