ふたりごと〜最後の夏〜

代表委員という仕事をこなしてたから、恵理とはこの時間だけ、一緒になれた…

「ねぇ!」

恵理が呼ぶ。

「なに?」

「今私が考えてる事分かる?」

恵理の顔が赤くなってる。
それに動きが挙動不信だ…

「わからない…」

あえて分からないと言ってみた…

「実はね…ずっと前から私…」

恵理が言葉を濁らせる…
この先は分かると思うが…

「隆くんの事がさ、好きだったんだ!」

恵理からのいきなりの告白…
当然俺は…

「よろしく!」

即答!そりゃ初恋の人だからな。

あの時はマジうれしかった…

でも、あの時確かに、聞こえたんだ…
未来が、過去が、僕自身が壊れていく音が…

ねぇ、あなたは、僕と出会えて、
本当に良かったですか?


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