ふたりごと〜最後の夏〜
キーンコーン…
授業が終わる…
一斉に騒がしくなり、また静かになる。
この時間が来なければ良いのに…
静かになる教室…
窓越しに、片思いの相手を見つける…
「ずっと見てたいな…」
つい本音が出てしまう。
トントン…
「うわっ!!」
「ははっびっくりした???」
「もう〜やめてよ一葉!!」
この子は私の一番の親友。
幼稚園からずっと仲良しだった。
「何見てたの???」
「何でもない…」
「何々??もしかして恋でもした???」
「そっ…そんなんじゃないよ!!!」
「へぇ〜図星なんだ!!(笑)」
「もう!!一葉!!」
「ごめん、ごめん!!!でも優が人好きになるなんて、小学生以来だね。」
「良いじゃん!別に!!」
「まぁ、応援してあげるよ。帰ろ。」
「うん。」
「じゃ何か食べに行こうよ!!」
「良いよ!!行こ!!!」