ふたりごと〜最後の夏〜

外から聞こえる…

校門の方だ…

♪〜

何か懐かしい。
てゆうか、ギターとか最近弾いてねぇな…

「何か聞いた事ある声だな…」

あっ、居た…

あれっ??
優じゃない…

「何やってんの??」

「うわっ!誰??」

「俺だよ俺。」

「何だ佐野君か…びっくりしたぁ。」

「ごめん、ごめん。それより何やってんの??」

「ほら、夕方とかはさ、人多いし、何か恥ずかしいから、この時間に1人で歌ってるの。」

「へぇ〜そうなんだ。音楽好きなの??」

「うん。ちっちゃい頃にお父さんにライブに連れてってもらって、それ以来ギター弾いてるの。」

「そっか。何か良い曲だったよ。懐かしい感じがした。」

「そう???ありがとう。」

何かいつもと違う優に何か惹かれてる…

やばい。
早く戻らねぇと…

「じゃ俺戻るな。また明日!!」

「うん。また明日。」


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