ふたりごと〜最後の夏〜
「失礼しました。」
ガラッ…
俺たちは職員室を出た。
俺は海に聞きたくなった。
何で急に出るとか良いだしたのか。
「なぁ海?」
「なに?」
「何で急に出るとか言い出したんだよ。」
「何となく。
何となく出たくなった…
やっぱり、忘れらんねぇんだよ。
頭じゃ諦めててもまだ体が、
音を鳴らしたがってんだ。」
「海…」
何で…
何で、言わなかったんだよ…
俺は…
俺は、勝手に諦めて、
勝手にもう1回やろとか言って…
何だよ…
かっこいいじゃねぇかよ…
「じゃ決まりだな。」
洋介が後ろから言った。
「Dreams、再結成だ!!!」
「やるなら派手にいこうぜ!!!」
「オォー!!」