好きなのに…、、
ストーカー!?
その日、
あたしは
ゴロゴロしながら
ケータイいじりをしていた。
――ピリリリリッ…――
誰のケータイかと思えば、
あたしのケータイじゃない…。
スクリーンにうつし出される、
【非通知】の文字。
「誰よ…」
ピッ
「もしもしッ…」
「君、浜田優波ちゃん?」
一言で言うと
はっきり言って
なんかキモい声だった。
「そーだけど。あんた誰?」
「…それはまだ教えられないなぁ」
「それで?何の用」
「ちょっと外に出てきてくれない?」
「やだ」
あたしは
即答した。
「今、
優波ちゃんの家の前に
いるんだけどなぁ」
コイツ。
頭おかしいんじゃない??
そんなのありえないから!!
「…信じられない?」
「当たり前じゃん」
「それじゃあ、窓開けて
下見てごらん」
いるわけないっしょ♪
ガラッ――
「…ッ!?」
…嘘。
マジでいる…。
まさか、
あれじゃないでしょ…
サラリーマンっぽい
格好のハゲデブ中年オッさん……、
これ。
ストーカーじゃない…??
だってッ!!
なんであたしの名前知ってるの?
うげぇ~、
キモい…。