運命の人はお義兄様


朔は高校に入り初めて大会に参加した。
初めての大会で優勝という結果を残した。
その結果を見た西城高校が編入を望んだのだと思う。

…私は???
頭も悪いし運動も苦手だし…。

「…私、編入できないかも」
『はぁ?何言ってんの?』
「だって…朔は運動できるでしょ。でも、私は運動も勉強も出来ないし…」
『…お兄ちゃんがすごい人なんじゃない!?よくあるじゃない、兄弟推薦みたいな…』
「あの人がすごい人でも、私と血繋がってないし…」

兄弟推薦があったって、学校には兄妹って言わないし…。

『じゃあ…お父さんがすごい人!?』
「お父さんは転校のことあの人に任せっきりだから関係ないと思う」
『そっか…。明日先生に聞いてみよう?』
「うん…。また明日ね」
『またね。おやすみ』
「おやすみ」

私たちは電話を切った…。






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