運命の人はお義兄様


それから1ヶ月程立ち、
私たちは夏休みに入り、西城高校に籍を移した。



今日は初めてのコンクールに出る。

実はコンクールに出る事をおば様にしか言っていない。

他の人には、なんだか恥ずかしくて言えなかった。



「静夏ちゃん。会場で見ているわね」
「はい。おば様、今日はわざわざ見に来てくださってありがとうございます」
「ふふっ。私が来たくて来たのよ。いつも通りに頑張ってね」
「はい!頑張ります…」

私は拳をグッと握って見せた。

「応援しています。静夏さん」
「小林さんもありがとうございます」

そう言うと2人は控え室から出ていった。





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