運命の人はお義兄様
私は控え室で花束を抱きしめた。
周りの人達が見ている気がしたが、そんなこと気にならないくらい私はリラックスしていた。
出番を待っているとコンクールのパンフレットが目に入った。
そこには演奏者のプロフィールなどが載っていた。
私は自分のプロフィールをチラッと見た。
あっ……。
西城高校になってる。
まだ通ったことないのに、不思議な気分…。
そんな時―――‥。
「少しよろしいですか?あなたが瀬野静夏さん?」
え!?!?