運命の人はお義兄様
そんな絶望の淵に立たされていた俺に、チャンスが訪れた。
学校が実行委員を務めるコンクールに静夏が出る事を知った。
俺は毎年挨拶と1次審査合格者と演奏する事が決まっていた。
俺はこの大会に賭けることにした。
西城に通った事のない静夏が所属を西城にするのは少し抵抗があった。
籍を移してしまった今、前の学校で参加はさせられない。
もしかすると…。
その事で静夏が傷付くかもしれない。
そう思っただけでいてもたってもいられなくなった。
俺はすぐに静夏の元に向かった。