運命の人はお義兄様
「静夏ちゃん。こんにちは」
「こんにちは。おば様。」
「良く来てくれたわねぇ」
おば様はそう言いながら、私を家に入れた。
「昨日来れなかったですから」
「ここ田舎だから大変でしょう。毎日来てたら、途中で倒れちゃうわ」
「そんなことないですよ。私が来たくて来てるんですし。それに近道知ってるんです」
「あら。そうなの!!私にも今度教えてね」
おば様は少女の様な笑顔を私に向けた。
「はい。歩いてしか通れない道なんですけど、可愛いおしゃれな雑貨屋さんの横に坂の下につながってる道があったんです」
「そうなの。良かったわね」
「はい。これで毎日バイオリンの練習が出来ます」
「そうね。私も静夏ちゃんの笑顔が見れて嬉しいわ」
「私もおば様に毎日会えると思うと、とっても嬉しいです」
「本当に!?ありがとう。練習の前にお茶にしましょ」
私たちはリビングのソファーに座った。