運命の人はお義兄様


絋希さんと自分しかいない

異次元にいるみたいな感覚になる。


無性に泣きたくなった。

亡くなったお父さんを思い出した。

お父さんが旅立った日…

『静夏…。バイオ、リンを…続けなさい。…約束だよ』

『続け、ていれば、素晴ら…しい、瞬間に…巡り逢えるから』

お父さんはそのまま永い眠りについた。


お父さん…。

逢えたよ…。


最高の瞬間に‥――――。


ありがとう。



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