運命の人はお義兄様
パ、パーティー!?!?
そんな話聞いてない…。
第一優勝するはずないのに…
残念でしたパーティーなんて、悲しすぎるよ…。
「そうですか…。ご家族が誕生日でいらしゃるのですか?」
天草さんは本当に残念そうな感じだった。
「いえ。今日は珍しく両親が料理を作るだけですよ」
「いつもご両親は料理をしてらっしゃらないのですか?」
「料理が得意な…、者が居ますから…」
絋希さんはまた私を見て笑った。
天草さんが何か言おうとしたが、絋希さんはスタッフに呼ばれ打ち合わせに行ってしまった。
「両親…?お母様は亡くなられていたはず…」
天草さんが小さく呟いた。
私もその場から離れようとした。