運命の人はお義兄様


静夏に、付き合っているように見えた事が悔しかった。

俺の静夏への想いも冗談としか捉えられてない事も…。


俺の気持ちは?
それに…。
静夏自身の気持ちは?

静夏が自分の気持ちを語ろうとした時。

ドアがノックされた。


控え室に入ってきたのは、"幸平"という男だった。

静夏に抱き付いた挙げ句

自分が"こうくん"だと言いやがった。


その男が俺を見る目が気になった。


誰なんだ?こいつは…。

西城の制服を着ているって事は、ウチの生徒。

嫌な予感がした‥――――。


俺は急いでそいつの事を調べるために、控え室を出た。






< 159 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop