運命の人はお義兄様
静夏に、付き合っているように見えた事が悔しかった。
俺の静夏への想いも冗談としか捉えられてない事も…。
俺の気持ちは?
それに…。
静夏自身の気持ちは?
静夏が自分の気持ちを語ろうとした時。
ドアがノックされた。
控え室に入ってきたのは、"幸平"という男だった。
静夏に抱き付いた挙げ句
自分が"こうくん"だと言いやがった。
その男が俺を見る目が気になった。
誰なんだ?こいつは…。
西城の制服を着ているって事は、ウチの生徒。
嫌な予感がした‥――――。
俺は急いでそいつの事を調べるために、控え室を出た。