運命の人はお義兄様
「俺だけど…」
『どないしたん?』
「ある人物について調べて欲しい」
隼人なら調べられるだろう…。
『ある人物って誰や?』
「泉 幸平、3年。並びにその家族について。
特に5年前に自殺した父親について」
『了解。調べるから待っとってや』
「あぁ。よろしく頼む」
隼人の事だ。
1日もかからないだろう。
静夏の事を知っている…。
俺の事も知ってるのか?
昔の俺に成りすましてどうするつもりだ…?
くそっ。
静夏にだけは、危害を加えないでくれ……。
早く帰って来てくれ。
俺は自分でも出来る限り調べてみる事にした。
父親は小さな会社を経営していたが倒産してる。
もしかしたら…。
俺は優さんに電話した。