運命の人はお義兄様
そんなことを階段の途中で考えてると、後ろから声がした。
「あれ?まだ居たんですか?
てっきりもう下に行ったのかと思ってました」
「あぁ。少し考え事をしててな」
「そうなんですか…。まだ考えます?」
「いや、もういい」
「それじゃあ、早く行きましょう」
静夏は俺の手を引いて、先に進もうとした。
「敬語…止めないか?」
「えっ??」
俺の問いに静夏は振り返った。
「てか、止めろ」
俺はそのまま静夏にキスをした。
「いくぞ」
今度は俺が静夏を引っ張って階段を進んだ。