運命の人はお義兄様
「ノート借りるぐらいで、何しんみりしてるのよ」
そう言って朔は私の背中を叩いた。
「ははっ。寝ぼけてるのかな」
こうして私は、朔のお陰でいつもと変わらない日々を過ごした。
朝は遅れて学校に行く日が、1週間程続いた。
その日も病院に行き、昨日の話を絋希さんに話してから学校に来ていた。
昼休みも終わり、最後の授業時間に入った時…。
隼人さんが校舎からら出ていくのが目に入った。
どうしたんだろう…?
具合でも悪いのかな?
部活休むなんて珍しいような…。
まさか病院に言っているなんて思いもしなかった。