運命の人はお義兄様
もしかして…。
ヤキモチ…!?!?
絋希さんも妬くんだ…!!
いつも絋希さんには負けてるし、ちょっとだけ意地悪しちゃおっ!
「ふふっ。すぐに戻りますよ」
「………。
…ニヤけるなっ」
絋希さんは真っ赤にさせてた顔を、伏し目がちにして隠していた。
「ニヤけてないですよ。絋希さんこそ顔赤いですけど、大丈夫ですか?」
「……覚悟しとけよ」
あ…やり過ぎたみたい…。
私は何も聞かなかったかの様に、スタスタと病室を出た。
廊下では隼人さんが少し離れた所で、イスに座っていた。
「静夏ちゃん。おばさんに連絡せな……。静夏ちゃん…??」
「どうしましょう…。調子に乗りすぎちゃいました」
「へっ…!??なしたんや??
静夏ちゃん…?おーい。静夏ちゃーん」
隼人さんが何か言っていたけど、それどころじゃなかった。