運命の人はお義兄様


「お母さん…聞いてたの…!?」

満面の笑みでこちらに向かってくるお母さんに尋ねた。

「途中からね。

あ、絋希くんおかえりなさい。
急いで飛んできて良かったわ。
絋希くんと静夏の想いを聞けるなんて…。

籍を出る出ないなんて、まだまだ先の話でしょ?あなた達はまだ学生なんだから、目標に向かって、前だけ見て進みなさい。
それに、戸籍より手強い相手が近くに居るわよ。ふふふっ」

お母さんの天然っぷりに、圧倒されてしまった。

私と絋希さんは目を合わせて笑った。


それから、お母さんに精密検査の事を伝えた。

話が一段落ついた辺りに、お父さんが慌てて病室に入ってきた。




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