運命の人はお義兄様
お母さんが私の顔を覗き込んだ。
「静夏は反対?」
「反対はしないけど、相手の人がどんな人なのか全然知らないし…」
「やっぱり。じゃあ今夜会ってくれるわね?」
「えっ。今日!?」
「うん。そろそろ仕事行くわね。静夏も早くしないと遅れるわよ」
「うそ!!もうそんな時間!?」
「それじゃあ、7時にレストランに行くから5時半までには帰ってきてね」
「ちょっ、ちょっとま「いってきま-す。戸締まりよろしくね-」
「はぁ-。あ、やば、もうこんな時間。バス行っちゃうよ-」
私は急いで家を出た。
ぎりぎりバスに間に合うことができた。