運命の人はお義兄様


私はHRの終了を告げるチャイムと同時に、教室を出ようとした。

「静夏。今日一緒に掃除でしょ」

朔の声が背後から聞こえた。

「そうだったっけ…」
「そうだよ。やっぱり、今日の静夏いつもと違うけど、大丈夫!?」

私は正直に話すことにした。


「そっか…。静夏ママが再婚か…。それは授業に集中できないね」
「ハハハ…。先生にも言ってないの」
「瀬野のままにするなら先生に言わなくていいけど、変わるなら言わなきゃね」
「そうだよね…」
「まっ。頑張りなさい」


私たちはこんな深刻な話を…
トイレ掃除しながら話した。





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