運命の人はお義兄様
数十分車を走らせたところで、車が駐車場に入った。
「さっ。着いたわよ」
「…うん。っ!!!!!!」
車を降りた私の目には
パーティー用のドレスなどを専門にしている有名ブランド店が飛び込んできた…。
「え!!ここで買うの?」
「そうよ」
お母さんは何もなかったようにお店に入っていった。
「いらっしゃいませ」
私たちが中に入るとすぐに、お店の人が傍によってきた。
私はお店の豪華さに言葉を失った…。
「好きなの選んでいいからね」
「…うん」
私はお店を見渡した。
「静夏は何色にするの?」
「う~ん。たくさんありすぎて…」
「静夏の好きな色でいいのよ」
「…うん」
好きな色……
白?ん-。水色?
私は悩んだ末、白いドレスを手に取った。
お母さんはもう試着室の中だった。