運命の人はお義兄様


絋希さんは一瞬驚いたような顔をした。

「こっちの手続きは終わってるから、いつでもいいよ」
「そうか。なら次の学期からにしよう」
「わかりました。それで…いつ引っ越すの?お母さん」
「え!!明日?」
「あ、明日!?荷物どうするのι」
何にも片付けてないよ…

「ははっ。大丈夫だよ静夏ちゃん。業者に頼んでおくから」
「…その手が合ったんだぁ!!」
「静夏ちゃん」
私は絋希さんにいきなり名前を呼ばれてびっくりした。

「は、はい!?」
「今から静夏ちゃんの部屋決めに行かない?」
え!!行っていいの!!!

私はお母さんを見た。

「行きましょう!静夏」
「そうだよ。じっくり見て決めるといいよ」
「本当に!?」
「「うん(あぁ)」」
2人の笑顔はなんだかとっても嬉しかった。

「よし。じゃあ行こうか」
私たちは席を立った。






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