運命の人はお義兄様


俺は7時の約束に間に合うかどうか不安だった。
隼人でも西城大をレギュラー相手に5試合ははっきり言ってキツいだろう。



俺は憂鬱な気分のまま練習場へ向かった。

案の定部長は俺を見ている。
正直やりにくい…。
仕方ない…。

「部長。練習試合どうしますか?」
「…あ、あぁ。西城大がレギュラー7人で来るらしくて、大学に合わせて7人制でやる予定なんだ。それで…お前を大将にしようと思う。大丈夫か?」
7人制か…間に合わないな…。
「大丈夫だと思います…」
「本当か!助かるよ。よしみんな集合」

練習していた部員が部長の所に集まった。
部長が練習試合のメンバーを発表した。
「今日の練習試合は西城大に合わせて7人制でやることになった。それでメンバーは、先鋒・橘、次鋒・小林、五将・杉山、中堅・五十嵐、三将・藤田、副将・俺、大将・平沢だ。何か意見は…」
やっぱり、先鋒は隼人で大将が俺か。






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