運命の人はお義兄様


3年がザワついた。
その中の1人、藤田が一歩前に出た。

「和真、何で平沢が大将なんだよ。」
「それだけど、絋希の調子があまり良くないんだ。だからなるべくやらなくて済むようにな」
「それなら、別のやつを出せばいいだろ」
「正毅…相手はあの東先輩達がいる西城大だぞ。いくら調子悪くても絋希より強い奴は高等部に居るか!?」
「ッ…」
部長の言葉に何も言い返せないようだった。
「今日の練習試合に選ばれたものは気を引き締めるように。いくら西城大…高等部のOBでも勝てない相手じゃない。気合い入れていけ。」
「「「「「「はい」」」」」」
隼人にかけるしかないな…。

「まだ意見のある奴はいるか?……よし、今日の朝練は終了」
部員は部長の言葉にぞろぞろと部室に向かっていった。





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