運命の人はお義兄様
藤田は肩を落としていた。
「藤田先輩。ありがとうございました」
「っ。手首は大丈夫そうだな」
「はい」
藤田と握手をして部室に向かった。
「自分、わざと2対1にしたやろ」
隼人がいつの間にか部室に来ていた。
「さぁな…盛り上がっただろ?」
「その顔ムカツクわぁ」
「…」
「さっきの顔、藤田が見とったらどないなるんやろ」
隼人が1人ニヤニヤしていた。
「…調子はどうだ?」
「まぁまぁやな。自分はどうなん?」
「悪くはない」
「さよか。お、部長来たみたいやで」
「よし。行くか」
俺と隼人は練習場に向かった。
部長の後ろには、西城大のメンバー7人とマネージャーが居た。