運命の人はお義兄様


6時過ぎか…。
微妙だな。
親父に連絡する時間も無さそうだな。
そんなことを考えていると、東先輩に2本取られた。

「ありがとうございました」
「今度は考え事してないときにやりたいな」
「!!!…すみません」
東先輩気付いてたのか。
俺も今度は勝つ。

試合の後は、コーチや部長が話しをして終わった。

「絋希。もう7時になるけど、大丈夫なん?」
校門に向かっていると隼人が話しかけてきた。

「無理だな」
「車で送ってやろか?」
「通り道じゃないぞ」
「別にええよ」
「プリンスホテルだぞ?」
「大丈夫や。ほな乗って」
「あぁ」
俺は黒塗りの車に乗った。

「お帰りなさいませ、隼人様。
お久しぶりです、絋希様」
「丸さん。プリンスホテル寄ってやってや」
「お久しぶりです、丸山さん。よろしくお願いします」
「かしこまりました」
車が発進した。






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