運命の人はお義兄様
俺は車の中で親父にメールを入れた。
「着替えやけど、これ使いや」
「いいのか?」
「別にええよ。サイズは同じやと思うわ」
「あぁ。助かる」
俺は隼人が出してくれたスーツに着替えた。
「そや。家はそのままなん?」
「あぁ。今の家に一緒に住むらしい」
「ほな、会えるやん」
隼人はニヤニヤしていた。
「別に家じゃなくても、学校で会えるぞ」
「ホンマに!!楽しみやわ」
車が止まった。
「絋希様。プリンスホテルに到着いたしました」
「ほな、頑張ってや」
「あぁ。丸山さんありがとうございました」
俺は車から降りた。