運命の人はお義兄様


私はバイオリンを弾くことにした。

この部屋からの夜景は綺麗で
明日の朝が楽しみになった。


転校するんだよね…。
楽しみだけど、朔と離れるのは凄く寂しい…。
…先生だけには転校の事言おう。

そんな事を考えてしまい、あの曲を弾く気になれなかった…。


私はベッドに倒れ込んだ。
不安でいっぱいな気持ちとは裏腹に、私に睡魔が襲ってきた。

私は重たい体を起こし、バイオリンを返しに1階に降りた。


「ありがとうございました」
私は啓太さんにバイオリンを渡した。
「いえいえ。音は大丈夫だったかい?」
「はい。最高でした」
「それは良かった。それとお風呂容れたから、入ってね」
「はい…お母さん?」
「どうしたの静夏?」
お母さんは首を傾げた。





< 61 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop