運命の人はお義兄様


朔が外で私を待っていてくれた。
「お待たせいたしました」
「いえいえ。さっ、入った入った」

私は朔のお母さんに軽く挨拶をしてから、朔の部屋に行った。

久しぶりに朔の部屋来た気がする。

「飲み物持ってくるから適当に座ってて」
「は-い」


私は1人になって、今朝の夢の事を考えていた。

あの光景…
私…知ってる??
あの男の子…
ピアノが上手な…

どうしてそこで
絋希さんの顔が浮かぶの!?!?

絋希さんのピアノは確かに、あの男の子の音色に似ていた…。
絶対違う…。

でも…。
大好きだったあの男の子の顔も名前も思い出せない。
私の初恋の人…。




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