運命の人はお義兄様


「朔!?!?大丈夫?」

「兄弟!!!!何人?男?女?上?下?」

朔はすごい勢いで私の肩を揺らした。

「1人だけ」
「男?女?」
「ぉ、男」

朔が一瞬止まった。

「…上?下?」
「う…え…」
「何個上?」
「ひ…と、つ?はははっ」

朔からただならぬ空気を感じ、誤魔化そうとしてみた…。

「誤魔化せないよ。身長は?」
「大きいと思う」

「スタイルは?」
「スタイル??…普通?」
「やせ形とか筋肉質だとか…」
「わかんないけど、ガリガリでもなかったから、筋肉はあると思う」
「…顔は?」
「…顔は……」

私は正直に言おうか迷った。

「正直に言って」
朔のSさには勝てなかった。




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