運命の人はお義兄様


「どこ行くの?誰かと待ち合わせしてるなら、私帰ろうか?」
「大丈夫。気にしないで」
いやいや、気にしないでってιι

そんな私を無視して、朔は私を引っ張っていく。
私は必死で朔に付いて行った。

朔がいきなり止まって、手を挙げた。
「隼人くん」
朔が呼んだであろう人がこっちに手をふった。

誰???

「待たせちゃった?」
「いや、俺も今来たとこや」
関西の人???

「そうそう、この子が話してた静夏だよ」
「この子が静夏ちゃんなんや。初めまして、橘隼人です。よろしゅうな」

握手を求められたので、とりあえず手を出した。

「隼人くんは私のお姉ちゃんの旦那さんの上司の息子さんで、たまたま私と友達になって」
「静夏ちゃんの話聞いて会ってみたくなってしもて、朔ちゃんに頼んだんや」

隼人さんはニコッと笑った。




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