運命の人はお義兄様


++++++

「こうくんはどうして剣道とかピアノ弾く前に、いつも指と指を合わせるの?」
「こうすると集中できるんだ。静夏は深呼吸するだろ?それと同じだよ」
「そっかぁ!」

私とこうくんは笑い合った。

「よし。一緒にあれ弾こう」

そして私達はあの曲を仲良く弾いている。


++++++


…こうくん

会いたいよ

迎えに来てよ…

夢じゃなくて……。

私はゆっくり目を開けた――‥。
ここは…?

「奥様、静夏さんが起きました」

あ、そうだ。おば様の家で寝ちゃったんだ。

「おはよう、紅茶入ってるから行きましょう」
「おはようございます。すみません、ベッドまでお借りして…」
「良いのよ。さっ座って」

私はおば様に催促されるがまま、ソファーに座った。





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