運命の人はお義兄様
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「こうくんはどうして剣道とかピアノ弾く前に、いつも指と指を合わせるの?」
「こうすると集中できるんだ。静夏は深呼吸するだろ?それと同じだよ」
「そっかぁ!」
私とこうくんは笑い合った。
「よし。一緒にあれ弾こう」
そして私達はあの曲を仲良く弾いている。
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…こうくん
会いたいよ
迎えに来てよ…
夢じゃなくて……。
私はゆっくり目を開けた――‥。
ここは…?
「奥様、静夏さんが起きました」
あ、そうだ。おば様の家で寝ちゃったんだ。
「おはよう、紅茶入ってるから行きましょう」
「おはようございます。すみません、ベッドまでお借りして…」
「良いのよ。さっ座って」
私はおば様に催促されるがまま、ソファーに座った。