運命の人はお義兄様
キッチンに行くと
ハンバーグの下ごしらえは終わっているようだった。
「お待たせしました。後はやるから休んでて」
「ありがとう。よろしく-」
お母さんはリビングのソファーに向かって言った。
そこには絋希さんの姿はなかった……。
部屋に居るのかな???
ご飯は食べるよね…?
絋希さんは今…どんな気持ちなんだろう?
私に会うの嫌がってそうだなぁ。
でも、ご飯の時は会うだろうし…。
気まずいよねぇ。
「…ちょっと!!静夏!!!そんなにキャベツきざんでどうするの!」
「……ぇ…!!!!」
私は手元を見て唖然とした。
予定の倍以上の量で、まな板から溢れそうになっていた…。
「2人から4人になったからって、そんなに食べないでしょ」
「そうだね…ごめん。考え事してたらいつのまにか…」
本当に無意識の間にこんなになってるなんて…。