好きって言って!!
てか、もう駅ついたわけ???
なんかはえーな。
菜月と俺の地元は幸い同じ。
でも、この高校に入るまでお互いの存在を知らなかった俺たち。
一体何をしていたんだろうか・・・
まあ、市隣だからな。
近いけど、近くないみたいな?
でも、ゲーセンとかで絶対あってるよ?俺ら。
俺、そっちのゲーセン何千回も行ってるし。
「あ、つぎ、降りなきゃ~。」
よいしょって立ち上がった菜月から、フワッっていい香り。
何のにおい?
「菜月~?」
「なに?」
「香水つけてる?」
「へ?ううん?」
あれ?じゃあ何のにおいだろ?
「なんかにおうよ?」
「へ!?ほんとにっ!?」
あわてて自分の匂いを確認しだした菜月。
「あ、そーいう意味じゃなくて。
いいにおいがするってこと。」
「へ!?」
真っ赤にした菜月を見て気づいた。
あ、俺・・・
なんか恥ずかしいこと言っちゃった?