アイドルに変身?
そして、



「相原さん、お嬢様をうちの事務所で預からせて下さい。」



そう言って、津田さんはお父さんとお母さんに頭を下げた。



「はい、分りました。」



えっ?何でそんなに簡単に決まっちゃうの?



「ちょっと待った!私の意見は?」



私はすかさず大人の話に割り込む。



「私芸能界になんて行きたくないんだけど?」



「もう、無理みたいよ?」



そう言って、お母さんはTVを付けた。



やっていたのはワイドショー。



TVの中の人は、



私のポスターを見て大絶賛していた。



『誰この新人さんはいったいなのでしょうねー。』


『彗星の如く現れましたねー。』



いや、まだ現れてないし、


今後も現れる気もないっつーの!




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