アイドルに変身?
「海斗!お客さん。」



そう言って、私を楽屋へ通してくれた。



どうしよう、私顔真っ赤?



慌てて手を離した私。



それを海斗は見逃さなかった。



「何、手なんか繋いで真っ赤になってるの?」



「えっ・・・?」



「そっ、そんな事。」



少し怒ってる?



「陸!リンは僕のなんだから、手を出すなよ!」



そう言いながら、私を抱きしめる。



「はいはい、分ってるって。」



陸はそう答えると、


さっさと他の人の所へ行ってしまった。



「どうだった?コンサート。」



海斗が耳元で囁く。



私・・・海斗にもドキドキしてる。



「すごく、カッコ良かったよ。」



「ふっ、だろ?」



「う、うん・・・。」



海斗・・・皆の前でこんな事して・・・いいの?




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