アイドルに変身?
水族館に入ると、色々な魚が幻想的に泳いでいた。



「あっ、これリンが膨れた時に似てる!」



海斗が指したのは小さなミドリフグ。



「この膨れた感じと大きなおめめがリンそっくり!」



「そんなことないもん!」



私は頬を膨らませた。



「ほら!その顔!」



海斗はお腹を抱えて笑っている。



「もういい!」



私が行こうとすると



「冗談だよ。


可愛いから苛めたくなっただけ。」



と私の腕を引き海斗の胸に引き寄せた。



「あっ。海斗もいた!」



私はもう一つの水槽を見た。



そこにいるのは、はりせんぼん。



「ほら、海斗の髪の毛にそっくり!ツンツンしたところが!」



「ふふっ、そうだな。


って事は、俺もお前もふぐ仲間だな。」



今度は2人で笑った。



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